「とよのーと」について

「とよのーと」は豊丘村の魅力を発信するWEBメディア。

「とよのーと」では、豊丘村が、2019年11月より取り組んでいる企業版ふるさと納税を活用した「『農』から始まる都市部企業との交流プロジェクト」で行う活動や、今はまだあまり知られていない豊丘村の魅力を発信していきます。
豊丘村は、人口6,700名ほどの村ですが、美しい自然や、穏やかな日常などなど、都会にはないものがいっぱい詰まった豊丘村のことを少し覗いてみてください。そして都市で忙しく暮らす方々が、少しでも”ほっこり”する時間をご提供できれば嬉しいと思っています。

自然豊かな美しい豊丘村が抱える課題

プロジェクトの内容をご紹介する前にまずは豊丘村の課題から。
豊丘村は、長野県の南部、飯田市の北東に位置し、天竜川が形成した日本一とうたわれる河岸段丘の中心に位置する自然豊かな地域。今、その豊かな村が抱える課題としては、人口が1947年のピーク時の約6割となっており、このまま人口減少が進行した場合、村内経済の衰退や地域コミュニティの崩壊などが懸念されています。人口の減少の原因となっているのは、少子高齢化による自然減に加え、基幹産業である農業の衰退に伴い、村内の雇用機会が減少したことにより生じた、若者の村外流出による社会減の双方が考えられます。

「『農』から始まる都市部企業との交流プロジェクト」とは?

「『農』から始まる都市部企業との交流プロジェクト」とは、前述のような課題の解決に挑戦する事業で、内容としては大きく分けて以下の2つのプランを考えています。

・プラン①「農地の保全」
農業者の高齢化と後継者不足のために現状の農地を誰かに借りてもらうか、荒廃地にしてしまうか、どちらかの選択を迫られている農地が多く、このような、いずれ遊休農地になってしまいそうな農地を、戦略的に農業経営を行っている村内の農業者に守ってもらいます。農地の保全や維持には人手を要し、人件費や設備費等が必要となるため、必要経費を寄附で賄い、農地を維持してもらおうというプラン。

・プラン②「農地の再生」
既に遊休農地化し、手の入っていない荒廃地を農地に戻すために必要な資金として活用するプラン。
再生した農地は体験型農場として整備し、タイアップ企業と地元農業者が共同で商品化した農業体験プログラムを、年間もしくは複数年契約で、寄附企業を含む都市部企業をターゲットに販売しようというものです。この体験型農場を、「農業」という教材を使った企業社員の「人材育成」「社員旅行」「ストレス軽減」「メンタルダウン対策」「田舎体験」などの「福利厚生」等、社員と地元住民との心の交流も促しながら効果を最大化させ、活用していきたいという考えです。この企業との交流事業を「企業版ダーチャ事業」と呼んでいます。

※1 「ダーチャ」とは?
ロシア・旧ソ連圏で1960年代頃から普及した郊外型菜園付き週末別荘。都市部住民は週末に地方のダーチャに出かけ、自然に触れ合いながら農作業を行ったり家族とゆったり過ごすことでリフレッシュする。

「「農」から始まる都市部企業との交流プロジェクト」がもたらす未来

現在、すでに鹿児島県にある企業様からご寄附を頂き、この寄附金を「農地の保全」として、りんご農地の保全に活用しており、寄附により保全されたりんご農地の見学ツアーやお互いの地域の物産交流などが少しずつ始まっています。
詳しくは、 「鹿児島と豊丘村をつなぐご縁。鹿児島の太陽ガスと豊丘村の新たな取り組み」でご紹介しています。ぜひ一読ください。

来年度以降も企業版ふるさと納税が継続され、税控除が拡大されるため、今後この制度を活用した事業が拡大していく可能性が非常に高いと思います。企業側・豊丘村双方にとってメリットがある、ウィンウィンの事業にできるよう模索しながら、さらに拡大していきたいと思います。
この事業によって、都市部と地方の課題や良さを相互補完しながら、2027年のリニア中央新幹線開業後には、豊丘村と都市部との時間距離が短縮され、皆さんに足を運んでもらえるよう、今から土台を築いていきたいと思っています。

寄附していただいた企業へ保全した農場の前で村長から感謝状を贈呈