2019 . 12 . 25
とよファーム

「ONE TEAM」で美味しいりんごを届ける原農園。りんごの収穫とお歳暮箱詰めレポート

—ママさんライター「ふくまる」

皆さん初めまして!私は、この地域で乳幼児3人を子育て中の母、「ふくまる」といいます。長野県出身ですが、果樹栽培はあまりやっていない地域から嫁いできて8年の農業未経験者です。今後、いろいろな場所で取材させていただき、記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いします!
「ふくまる」第1回目の投稿は、冬らしい寒風が吹きすさぶ12月初旬、りんごの収穫体験とお歳暮箱詰め作業の見学のため2日間にわたり原農園さんにお邪魔しました。

りんご農家体験1日目「りんご収穫」

1日目はりんごの収穫体験です。今回体験をさせていただいた畑は天竜川や対岸の山々が見渡せる段丘の斜面になっていて、景色が美しい反面、作業をするには傾斜をその都度上り下りしないといけません。足元にはシルバーと呼ばれるりんごの色づきを良くするためのシートも敷かれており慣れていなければただ歩くだけでも大変だなぁ…というのが最初の印象でした。畑では数人の方が収穫や選果などの作業をされていて、その中の1人の方にりんごの取り方を教えていただきました。まず気をつけなければいけないのが、「ホゾを残す」ことで、そのためにはホゾに親指を添えて、手首をひねるように取るのがコツなのだそうです。ホゾというのはりんごの上についている短い茎のような部分で、これがないと等級が落ちてしまうそうです。「そういえば、売られているりんごって確かにみんなホゾがついているなぁ…」と思いながら、“びく”と呼ばれる収穫用のカゴを借りて、いよいよりんごの木に向かいます。

思ったよりも難しい”りんご”の収穫

はじめは、取りやすい高さにあるりんごを取ってみました。左手で枝を押さえ、右手で教わったようにホゾに気をつけながら手をひねってみると、ぽろりとりんごが取れました。思ったほど力もいらず、簡単に枝から外れ、収穫そのものはあまり難しくありません。しかし何個か取っていくと、りんごの向きや角度によってはホゾが見えなかったり、指が届かなかったりなど、慣れないと効率よく取れません。少し慣れた頃に脚立にも上ってみました。従業員の皆さんは特に苦労しているように見えませんでしたが、実際やってみると、幹や枝を避けながらりんごが取りやすい場所に脚立を置くのは難しく、なんとか良い位置を見つけて、高いところのりんごを取ろうと思っても、自分の腕の伸びる範囲しか取れません。そのため重くなったびくを抱えて脚立を上り下りしたのですが、これがかなりの重労働!収穫したりんごは傾斜を下って運びますが、りんごが詰まったびくが地面から引っ張られるような重さで、落とさないよう非常に気を遣いました。

選果作業。そして1日目終了!

集められたりんごは、早速その場で選果されコンテナに振り分けられていきます。一口に選果、といっても、色づきがよく、傷がまったくない贈答用から、少しの傷つき、大きな傷のもの、青実果(あおみか)と呼ばれる色づきが不十分なもの、さらに状態が良くないものと5種類に選別されていました。従業員の方が1個のりんごを選別する時間はわずか3秒ほどで、りんごがぎっしり詰まったびくも、ものの1分で空になってしまいます。それでもりんごが次々と運ばれてくるので、選果されている方は手を休めることなく作業をしていました。ちなみに選果作業はこの1回だけではなく、重さごとの選別時や箱詰めの際など折り折り確認していて、お客さんに届くまでに4回ほど見ているそうです。選果作業が終わったコンテナは軽トラックの荷台に積まれ、1日目の作業が一通り完了しました。

りんご農家体験2日目「お歳暮用の箱詰め作業」

翌日2日目は、お歳暮用の箱詰め作業を見学しました。この日は女性4人で作業をされていましたが、その日の状況で割り当て人数は変わるそうです。箱を組み立てる方、詰めて運ぶ方など皆さん黙々と自分の作業をされていて、スピーディな動きにしばらく見入ってしまいました。気づくと、持ち場が入れ替わっていることもあり、その場にいる誰もがどの作業でもこなせることにも驚きました。配送先によってのしの種類や請求書の有無などが変わってくるため、1件1件伝票で同梱する物を確認しながら手早く作業し、さらにその時にりんごの状態も確認しているそうです。こんなにお客さんのことを考え、丁寧かつ素早く作業している姿はとても素敵でした。

ピークの時期には1日に100件ほど発送しているとのことですが、りんごは取らずにおく方が甘くなるそうなので、ギリギリまで収穫を待ち、取った後は次の日に届けるつもりで発送するように心掛けているという原さんのこだわりも聞くことができました。  2日間を通して、原さんをはじめ従業員の方々には色々なお話をうかがい、作業を見学させてもらいましたが、その中で特に感じたのは、原農園さんの皆さんは選果や箱詰め作業など、誰もが同じレベルで同じ作業ができ、作業する根底にお客さんに美味しいりんごを食べてもらいたいというこだわりが感じられました。だからこそ、肉体労働や単純作業など大変なことも多い仕事であっても長い間続いているのではないでしょうか。
今回は原農園の作業について、ほんの一端に触れさせていただいただけですが、全員が力を存分に発揮している、ONE TEAMが際立って見えた2日間でした。